マコモとは

マコモは、数億年前から姿を変えずに生き抜いてきたイネ科の多年草です
食用 / 薬用に使われ、人々と大地の健康に大きな役割を果たしています

特徴

東アジアや東南アジアに広く分布しており、日本でも全国に見られます。

水辺に群生し、成長すると大人の背丈を超えるほどの大型になるという特徴を持ちます。

種類

種類について

食用

種子はワイルドライスとして、そして肥大した新芽がマコモダケとして食用されます。
マコモダケは中国 / 台湾 / ベトナム / タイ / ラオス / カンボジアなどの地域で食用や薬用に使われています。

マコモダケの正体は、茎に黒穂菌(くろぼきん)が寄生することで根元が肥大化したもの。この菌は極めて強い耐熱性を持ち、400℃でも死滅しない生命力があります。食用することで体内の環境を整える「善玉菌」として働きます。

マコモダケは食べて美味しいの?

美味しいです。たけのこを優しくしたような食感があり、くせのないほのかな甘味とヤングコーンのような香りがあります。茹で・焼き・炒めものなどオールマイティに活躍し、あっさしりた味のため肉や魚との相性も抜群です。新鮮なものは生食も可能です。

沖縄では「まくむ」奄美大島では「台湾だーな(竹)」などと呼ばれ、炒め物などに使用されています。

スープの具に使われるなど、中国や台湾でもさまざまな料理に登場します。

栄養

マコモの若葉粉末には、驚くほど高濃度の栄養素が凝縮されています
-βカロテン:ニンジンの約3.5倍、ホウレンソウの約6倍
-ビタミンC:ニンジンの約42倍、ホウレンソウの約5倍
-葉酸:ピーマンの約10倍、ホウレンソウの約1.3倍

美容成分

-ケイ素(シリカ):マコモの葉の約90%を構成する主成分
コラーゲンの合成を促進します
-ソマチッド:800度の熱でも死滅しない超微小生命体
免疫力の向上や細胞の活性化、さらには気力や体力の充実にも役立ちます
-クロロフィル(葉緑素):強い抗酸化力、整腸作用、デトックス効果が期待され、マコモの薬効の要となります

ケイ素って何だろう?

ケイ素はミネラルの一種で、地球の表層部分である地殻の中で、酸素の次に多く存在する物質とされています。野菜や穀類などの食品や、私たちの体にも含まれています。コラーゲンの合成を助け、血管や骨、肌、髪の健康を支えるだけでなく、デトックス(毒素排出)を強力にサポートする成分です。

浄化力

マコモは、泥沼のような厳しい環境でも力強く育ち、水中の有害物質(窒素やリンなど)を吸い上げて水質を浄化する力を持ちます。わずか半年の栽培で絶滅危惧種のモリアオガエルやアカハライモリが戻ってくるほど、生態系の復元にも力を発揮します。

神聖さ

マコモは、古事記や日本書紀にも記されているほど古くから日本人の生活に根差し、今日まで「神が宿る草」として大切に受け継がれてきました。その清浄な力は、現代でも日本を象徴する重要な神事の数々に欠かせないものとなっています。

出雲大社のしめ縄
巨大な本殿のしめ縄は、古来よりマコモを編んでつくられています

出雲大社の涼殿祭
マコモの葉を敷き詰めた道の上を神主が歩くことで道が清められると考えられています

伊勢神宮のご神事
古来から多くの重要な祭事や神事でマコモの葉が捧げられ、重用されています

お盆とマコモ
各家庭でお供え物の下にマコモの葉を敷く風習も、浄化力にあやかった伝統の名残です

麻との関係
真菰と麻には「出雲の真菰と伊勢の麻が対を成す」という言い伝えがあります

慈悲の筵(むしろ)
お釈迦様がマコモの筵に病人を寝かせ、救ったという言い伝えも残っています

マコモは私たちの生活を支えてくれる植物
その力に気付いた人たちが、栽培と加工に取り組んでいます

水田と地球を守るマコモの力
-耕作放棄地の救世主
マコモは水田の耕作放棄地対策に有効で、植えることで洪水や土砂崩れの予防といった国土保全に繋がります。
-無農薬・無肥料での育成
マコモ自体に強い浄化力があるため、農薬や化学肥料を使わずに育てるのが一般的です。

栽培の年間スケジュールと流れ
耕起・代掻き(1月〜4月)
春にトラクターで耕し、水を入れて土を平らにします。
定植(5月頃)
苗を1メートル間隔にヒモで印をつけて一斉に植えます。
管理(6月〜8月)
雑草対策として深水管理を行い、マコモが2メートル以上に成長するのを見守ります。
収穫(9月下旬〜11月初旬)
根元が肥大した「マコモダケ」を一つひとつ手作業で収穫し、パッキングして出荷します。
越冬(12月〜)
刈り取った後の株は翌年の苗として、あるいは堆肥として再利用されます。